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2008/06/11

山本さんの講演会

昨日はサッカー解説者・山本昌邦さんの講演会に行って来ました。
静岡県広告協会の記念講演会で、事前に400名の募集がありました。
場所はホテルアソシエ静岡3階。受付で葉書を渡し、会場の中へ。

テーマは「サッカーを通した人材育成論」。

山本さん、横の扉から登場。

[映像]

まず最初の15分間は、山本さんがコーチや監督として携わっていた時の、
オリンピックや日本代表、そしてジュビロ磐田の試合映像が流れました。
ジュビロ磐田では97年のチャンピオンシップと、04年05年のリーグ戦ゴール。
どれも懐かしい映像ばかりでした。

[前置き]

・磐田から東京へ引っ越したので静岡は久しぶり。実家がある沼津には帰るけど。

・7日の土曜日に行われた「+1 FOOTBALL MATCH」にコーチとして参加。
スキラッチとホテルが一緒で話をした。「チームはどうなってるんだ?」と言ってたが、
今日はその話は・・・(そこを1番知りたかったのに残念です!)

・W杯ドイツ大会決勝戦を生で(現地+テレビ)見ていたのは世界の人口の半分。
W杯はそれだけ多くの人が関心を持っている大会。
出場国32の中に入るため日本は今、アジア3次予選を戦っている。
先日のオマーン戦では、チームのため、国のため、38度の猛暑の中で戦っていた。
ちなみに過去の3次予選は全勝。引き分けもなし。

[一流選手を見てきて]

・子供は真似の天才。できるだけ本物を見せてあげることが大切。
幸い静岡にはJリーグが2チームあり、スタジアムで生で見ることができる。

・一流選手の特徴は3つ。負けず嫌い。人の話を聞ける。高い目標を持っている。

・中田ヒデとは17歳以下の代表で会い、こいつはいろんなことを聞いてくるなと思った。
20歳以下の代表合宿ではイタリア語の勉強をしていた。
その時すでに「俺さ、セリエAでやるから!」と高い目標を口にしていた。

・負けず嫌いといったら中山。ピッチでいいプレーをするために、
練習開始の2時間前に来てマッサージや治療をして体を温めている。
練習後もしっかり体のメンテナンスをしてから帰宅する。
食べることも休むことも仕事だと考えている。
気持ちがきれていないので、まだできる。
自分が監督時代、選手が練習の30分前に来なかったら遅刻にした。

・中山は10点満点で技術は5点位、戦術理解10点、体力10点(今は落ちたけど)。
Jリーグで2回得点王に。W杯日本人初得点。一生動かない記録。
変なヤツが取らなくてよかったと思う。
練習では下手でも試合で決めるのが中山。
才能と精神力が重なった部分がパフォーマンスとして出る。
毎日、練習に来て大きな声で「やるぞー!!」と気合を入れている。

・努力する才能がない子は一流にはなれない。
サッカーで成功したら、どれだけ家族を養うことができるか。
マラドーナはスラム街に住んでいた親戚全部を面倒みている。

・高原がいいシュートを決めた。「才能があるな」と言ってはダメ。
「コツコツ練習してきた成果が出たな」と努力の部分を褒める。
「一生懸命やってきてよかったなと。俺は見てたぞ!」と。
たとえ見ていなくても褒めることが大事。

・高原が「どうしても続けて練習をやりたい」と言ってきた。
「疲れているから休め!」と言うと、「どうしてもやらせて下さい」と言うので
「10本だけだぞ」と集中させてやらせた。
決められなくても10本で終わりにする。決まるまで蹴らせるのはダメ。
試合ではありえないこと。

・川口はとんでもない努力をする男。1センチでも遠くへ飛ぶために体脂肪を管理。
日本代表の体脂肪は8%前後。10%を超える選手はいない。
GKは朝、体重を測ることから。200g落ちたからパンを食べなきゃ。
白身魚のフライでも衣だけ外して食べる。
そこまでしても勝ちたいと追い込める選手。ピッチだけでなく、全部が仕事。

・私生活でさぼる選手はダメ。
ある情報網から「○○が浜松で飲んでます」と連絡が入った。
次の日、「今日は楽しみにしているぞ」とわざと声をかける。
そして「昨日、浜松に行かなかったか?」と聞き、
「それならいいけど、次も楽しみにしているぞ」と言う。
「ちゃんとご飯を食べているか?」と選手の携帯にかけた時に、「食べてます」という返事。
でも「家の電話にかけるから」と言うと、その選手は慌てていた。
そして次の朝、その選手は早く練習に来た。

・小さい子は頭が柔らかい。熱中しやすい。だから挨拶したら褒める。
すると、もう1度挨拶するようになる。「挨拶しなきゃダメ」というよりもいい。

・判断力を伸ばすため、少年サッカーの試合ではサイドコーチングはしないように。
そして試合に負けたことをレフリーのせいにしない。
レフリーがジャッジミスしても、それ以上に点を取って勝つようにと指導する。

・子供が試合から帰ってきて、「勝った?負けた?ダメじゃないの~」と言ってはダメ。
何が楽しかったのか、何が上手くできたのか聞くことが大事。
結果でなくパフォーマンスに注目する。

[映像]

2002年W杯日韓大会、日本の試合映像

[一流の指導者とは]

・専門知識だけでなく、指導能力があるかどうか。伝える能力、伸ばす能力。
選手を説得できるか。選手の心をつかめるかどうか。
子供の心に火をともせるかどうか。

・主体的に動くことができるようにしていく。
コーチが実際にプレーして見せたり、映像を見せたり、とにかく本物を見せること。

・ゴールデンエイジの10歳から12歳で、95%神経の発達は終わる。
1回神経の回路ができれば落ちないので、その頃までにスキルを伸ばすこと。

・中学2年位の時期は骨が伸びるので、今までより思うように体が動かなくなる。
だから「最近ヘタになったね~」とか絶対に言わないこと。
粘り強さが身に付く時期でもある。中3から高1まで心臓や肺を大きくするチャンス。

・たくさん失敗した人の方が成功が多い。
それだけチャレンジする回数が多いということ。
「よく走ったな」、「タイミングがよかった」など、具体的に良くなっていることを褒める。
12歳以下の育成は、明日どんなプレーをするのか楽しむこと。

・ミーティングで褒める時は、みんなの前で褒める。
厳しい話は部屋に呼んで後で個人的に。頭の中を事前に整理させておく。
指導者は選手より低い位置で話すこと。
「君ならできる」、「どうしたんだ?」、「そうか、そうだな~」と聞き出すことが大事。
それでも成長できない選手は次、呼ばない。

・試合前のテクニックとして、ミーティングで選手のストレスを取ってやることが大事。
プレーに集中させる。ネガティブなことは取り去る。
「自分の最高のものを出してごらん」。

・直接言うとへこむ選手には、大久保のように言ってもへこたれない選手に向かって、
「嘉人、1対1で勝負しろ!バックパスなんかするな」とわざと回りの選手に聞こえるように。

・試合前のミーティングでは部屋に誰も入れさせないようにマネージャーに強く言う。
社長が来る場合もあるが、その時は1番最初に話してもらう。

・良かった時は、「君たちは素晴らしい出来だった」と、選手主体で褒める。
悪かった時は、「今日の俺たちはダメだったな」と、自分も入れる。

[映像]

Jリーグのある町。芝生開きや学校訪問など。

[最後に]

勝つことではなく、勝とうと思うこと、チャレンジし続けることが大事。
最後まで諦めない気持ち。希望がある限り、可能性はなくならない。

[質疑応答]

*日本人選手のシュート力、決定力の低さはどうしようもないことなのか?

Jリーグの得点王になった日本人選手は、福田1回、中山2回、高原1回の3人だけ。
世界中でストライカーは不足している。だからC・ロナウドにオファーが集中する。
でも、ちょっとずつ上がってきているとは思う。
今行われているユーロは世界一質の高いサッカーである。
未来のサッカーの可能性を感じる。

以上、約1時間半の講演会でした。
今回は、「道標 日本サッカーへの提言」という本の宣伝も兼ねていたのでしょうか。
そういえば受付で、特別価格で販売していました。

コーチとしての山本さんは大好きだったけど、監督としては・・・。
世代交代も進めなければいけない時期に、目標は世界基準(ーー;)
理想が高すぎて、選手の実力と合わなかったですね。

「褒めて伸ばす」
内山監督も同じようなやり方で選手を指導し始めたようです。

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