« サテライトリーグ・清水戦 | トップページ | 野バラの実 »

2007/09/05

世代交代

皆さんにも是非読んでいただきたいコラムなのでご紹介。

*5日付静岡新聞のコラム(大自在)より抜粋

清水戦を落とし、磐田の今季の負けは既に12個目を数える。強かった頃の面影はなく、不振の責任を取った形で、アジウソン監督はチームを去った。しかし、低迷の責任は指揮官だけにあるのだろうか。5年ほど前まで、磐田は無類の強さを誇った。だが、その当時、強いがゆえに、先を見越したチームづくりをおろそかにしていたように思えてならない。

昨年、アジウソン氏を新監督に迎えた時、磐田は世代交代を推し進めようとしていた。確かに、世代交代すればチームは一段と成長する。ただ、それは次代の戦力が育っていることが前提である。ところが、アジウソン氏を待っていたのは厳しい現実ではなかったか。

「一度、崩れると、元に戻すには倍以上の力と時間が必要になる」。だから、新しい力の養成に力を注ぎ、継続的なチームづくりに心を砕いている―と、あるチームの強化担当者が力説していたのを思い出す。

次代を担う戦力、すなわち後継者をいかに育てるか。これはスポーツの世界だけが抱える課題ではない。団塊の世代の大量退職が始まる、いわゆる2007年問題に備え、どの企業も新しい人材の養成に取り組んできた。

「新戦力養成で、重要なのはベテランの存在。経験者を尊重しなかったら、新しい力は育たない」とは強化担当者の弁。世代交代の鍵は新旧の融合にあるということだろう。

その通り!
だからこそ、監督が交代しても不安がなくならないんですよね。
(あのまま継続していたら、もっと不安だったけど・・・)
新体制がスタートしてすぐに、2010年に向けた目標を掲げられても、
はたして大丈夫なんだろうか、という気持ちになってしまいます。

「一度、崩れると、元に戻すには倍以上の力と時間が必要になる」。

分かっているんでしょうか?

スポニチの記者さんも先日のマッチデーのコラムで、こう書いていました。

清水エスパルスの世代交代は、なぜ成功したのか。磐田が現在、推し進めいてるのは、本当に「世代交代」なのだろうか。この意味をはき違えれば、単なる「経費節減」になりかねない。

とにかく若い選手が本当の実力でポジションを奪えるようになってくれれば。
(追い越していかなければならないベテラン組が減ってしまったのが残念ですが)
プロとしての自覚を持って練習に、そして試合に臨んでくれるようになれば。
毎回のようにミスてんこ盛りな試合を見せられては困りますからね。

|

« サテライトリーグ・清水戦 | トップページ | 野バラの実 »

コメント

ジュビロが圧倒的な強さだった頃から少しずつ不安を感じていました。
本当に強かったときはサテライトも強くて勝ち進んでいたのに、だんだんサテライトが勝てなくなってきたときから心配していました。
トップの試合は勝っているのですが実際に細かく見ると試合内容が荒くなっていたりしていたことも心配の原因のひとつでした。
ユースチームから昇格する選手達もジュビロの最盛期にはあまりいなくて、他のガンバやサンフレッチェやジェフユースの選手の育成がうらやましいと思っていました。
今は少しずつユースから昇格する選手達が出てきているのですが未だに3年目過ぎても定着している選手が少なくて・・・みんな移籍してしまっているのが心配す。
前田選手の同世代の選手達で移籍した選手達が他のチームの中心になって活躍しているのを目にするたびに、ジュビロはあの選手達にとってどんなチームだったんだろうとちょっと考えてしまうこともあります。
これからはユースの選手をしっかりと育ててトップで使える選手にしていって欲しいと思っています。外から選手を獲得するのもよいのですが、あまりにもユースから昇格した選手達がおざなりになっている気がしてしょうがないので・・・
アジさんは人間的には魅力的な人物だと思うし、選手としてのアジさんも好きでした。
山本さんがあれだけ壊しまくったチームをある程度立て直してくれたまでは良かったのですが、ブラジル人のスタッフを呼んでからジュビロが二分してしまって選手達に混乱をきたしてしまった気がします。
監督さえ代えれば何とかなると安易に考えてしう社長には責任を取ってもらいたいと思います。ジュビロの蓄積していたもの(人間と財産)をほとんど無駄使いしてしまったようなものなのですから・・・

投稿: mamona | 2007/09/08 18:48

山本さんの時に資金を使った割りに結果が残せなかったので、
今は節約しているという状況でしょうか。
でもお金を使うべきところは、しっかり使っていただかないと。
夢と感動のスタジアムにようこそ!と言う限りはね。

投稿: パセリ | 2007/09/07 11:31

拝見しました。
文中のスポニチの記者さんは「磐田は世代交代の名目で経費節減のリストラをした」と本心では思ってるんでしょう、私もその通りだと思います。報道から知る限り、特に福西の処遇などは正にそうだったと感じます。

ヤマハ(発動機)という企業の、安定していてスマートで洗練されたブランドイメージが、ジュビロのイメージに重なって人気の土台を作っている一面があると私は思うのですが、こうも無能な経営陣が幅を利かせていると親企業のイメージもかげって見えてきます。

投稿: はい | 2007/09/05 23:54

この記事へのコメントは終了しました。

« サテライトリーグ・清水戦 | トップページ | 野バラの実 »